薫子の母は、洋裁師

薫子の亡き母は、洋裁師で結婚するまで従姉妹達の経営する洋裁店で住み込みで働いていた。
父が、亡くなった時父の洋服の整理をしていたらびっくり!!
母が作ったと思われるお嫁入り道具であるスーツが山のように出てきた。
それらは、暫く座敷一回り虫干しする程の枚数であった。
が、母はとてもスレンダーな人だったので、まるこを産んで少し??ぽっちゃり目になった薫子には、どれも着れないし思い切って処分した。
でも、とても気に入ったレースのスーツや、写真の薫子が唯一着れたこのワンピだけ残しておいた。
只、母が結婚してから自分で作ったよそ行きのワンピは、箪笥に入っているのでいつか着れたらいいなあと思っている。
このワンピ着てみると、結構ミニで子供達にも好評だった。
しかし、手先の器用な人の子は不器用とよく言うが、薫子そのとおりで裁縫大の苦手である。
しかし、まるこはとても手先が器用で裁縫も上手である。
顔も、美しかった母に似て裁縫も母に似たようだ。