薫子の幼い頃

まるこには言えないが、実は薫子の幼い頃と今のまるこは似ているとこがある。
まず、学校から帰ってくるや否やすぐ玄関にランドセルを置いて、遊びに行ってた事。
所謂、お転婆だったのである。ここに来る前、住んでいたとこでは、薫子は同級生とよく遊び、又年下のアパートの子達のガキ大将となり遊び、年上のお姉ちゃん達とよく遊んだものである。
ここへ着てからは、秘密基地を小高い丘に作り、その秘密基地をどんな風にしよう等と、作戦会議を開いたりしたものである。
後一つ、これだけはまるこに絶対言えない事がある。薫子も、まること一緒で酷い癇癪持ちだった事である。
まるこの癇癪を見て、呆れながら遠い記憶を辿ったら薫子もそうであったのである!
只、一つ違うのは薫子は綺麗好きで片付け魔だった事。
まるこの散らかし方は、あまりに酷い。
机の上を見かねて、定期的に片付けていた薫子だが、それを止める事にした。
薫子が、いつまでも片付けていてはまるこが甘えてよくないと思ったし、まるこも机の上はこれでいい!と言ったのでまるこが気付くまでほったらかしにする事にした。
薫子の癇癪は治ったのだから、まるこの癇癪も治まるだろう。
しかし、ちゃんと片付けられるようになるかは疑問だが、女の子なのだからいつか気付いて治して欲しい薫子である。