薫子、踏んだり蹴ったりのバスの小旅行

薫子、日曜礼拝の後、たった一人の叔母が入院している病院へバスで行く。
この路線は、薫子が高校時代通学した路線であり、二十歳で就職した病院への通勤バス路線でもあった。車と違いバスは、速度が遅いので風景をゆっくり眺める事が出来る。
叔母の顔を見るのを心待ちにしながら、あちこち風景を見る。
薫子の高校の周辺は、お洒落なお店が建ち並び様変わりしつつも、駅前のあのお店だけは昔のままで懐かしかった。
やっと、叔母の入院している病院へ行くと・・・叔母は何と3日前に転院したとの事!
叔母のお兄さんから転院の話は聞かされていたが、こんなに急とは・・・。
一言連絡して欲しかった薫子である。
疲れがドット出てきたので、近くのファミレスで休憩。
ボーとしつつつ店を出た薫子、ファミレスの一段の階段に気付かず、まんま転んでしまう!!
有り難い事に、青年が薫子に大丈夫ですか?と助け起してくれて、何処も怪我なく助かった。
帰りのバスは、すぐ来て景色を眺めながらも何しに来たんだろう?と疲れてしまう薫子。
でも、お兄さんに連絡して叔母に会いに行こうと思う。
今度は、JRかな、バスかな?
たった一人の大好きな叔母に会いに行こう。