もう晩秋、冬きたりならば春とおからじ

この写真は、薫子の家の裏庭の亡き父が植えた柿の木である。この地に移り住んで、36年経つ薫子である。
この木と共に、成長したようなものである。まだ、小さく細かった木がこんなに大きくなったのである。薫子の成長を見ていた柿の木である。しかし、成長しすぎた柿の木は背が高くなりすぎて、途中で青いまま実が落ちて、近頃食べた事がない薫子である。
「葉っぱのフレディ」という絵本を知っている方がどのくらいおられるだろうか。
薫子、お兄ちゃんが年長さんの頃お気に入りで、毎晩のように読んできかせたものだ。
生きとしいけるものの最期までを葉っぱのフレデリィを主人公にして書いた本である。
葉っぱの四季の写真と、物語だけの想像の絵本である。
子供から、薫子のような大人まで感動してしまう絵本である。
お兄ちゃんに、最近聞いたら、薫子が読んで聞かせてた事覚えていると・・・。
朝晩、寒くなり、暗くなるのも早くなり冬がもうそこまで来ている事を感じさせられる今日この頃である。
暖かく華やいだ春が来るまで、この寒く暗い冬を楽しく素敵に過ごそうと思った薫子である。